3年目となった阿寒湖フォトコンテスト。
多くの方にご応募いただきありがとうございました。
今年は東日本大震災の影響もあり春先の写真が見られなかったことが残念でしたが、
全体的なレベルはアップしてきて阿寒国立公園のさまざまな魅力を伝える作品がたくさん集まりました。
今回は撮影者それぞれの視点から捉えられた作品が多く、
まだまだ隠れた魅力ある景色はたくさんあるものだと、あらためて実感させられた次第です。
しかし、これらが阿寒国立公園のすべではありません。それぞれの旅の中で新しい発見があるはずです。
来年・再来年とみなさんの視点でさらに新しい景色を発見していただけたらと思います。

一 席(1名)

噴煙もゆる

噴煙もゆる
佐藤 正

白湯山展望台という比較的手軽なハイキングコースからの撮影ですが、
定番となる阿寒湖を見おろした景色ではなく、噴煙が赤く染まる迫力ある山岳風景を見事に捉えています。
こんな景色に出会えるのであれば、登ってみたいと思う人も多いことでしょう。
阿寒国立公園にはまだたくさんの隠れた名勝があることを感じられた1枚でした。
これからも魅力ある景色を独自の視線で探していって欲しいと思います。

二 席(2名)

晩秋の湖影
 
北の民

晩秋の湖影
佐藤 圭子

とてもシンプルな構図ですが、いかにも阿寒湖という景色を見事に捉えていて、とても分かりやすい写真となっています。このままイラストにしてもいいのではないかと思いました。紅葉も終わった時期で色彩的には地味に見えますが、水面のブルーのラインが効いていますね。景色を自分の中に引き込んで見つめているような感じがする、すばらしい作品です。

 

北の民
東 鉄夫

年に一度のマリモ祭りの日。各地からアイヌの方々が集まってきて古式舞踊の共演を見守っている様子です。人物だけではなく会場に設置されたチセとフクロウのオブジェクトを画面に入れたことが効果的で、カムイであるフクロウの元に人々が集っているようにも感じられ、この写真を見ている人の心をアイヌ神話の世界に引き込んでいく力がありますね。

三 席(3名)

秋を待つ阿寒湖
 
昼下り
 
真冬の夜の饗宴

秋彩の孤島
石原 健男

パワースポットとしても注目されている阿寒湖の中島が見事に紅葉しているところを捉えています。いい雲が出ている晴天のおかげで色の鮮やかさが強調されていますし、前景の木や草をシルエットで入れたことで奥行きも表現されています。なにげない写真のように見えますが、きちんと計算されていてとてもうまい捉え方だと思います。

 

昼下り
大鹿 静彦

気持ちよさそうに寝ているネコの姿は「阿寒湖に来ると気持ちいいよ」といっているようにも見えてきます。きっとこの場所を訪れた作者も、同じように心地よさを感じたことでしょう。だからこそ、こういう景色が見えてくるのです。広角レンズでネコに迫ってその表情をはっきりと捉えながら、周りの様子を取り込んでいるところがいいですね。

 

真冬の夜の饗宴
佐藤 誠

阿寒湖の冬花火をうまく撮影できました。バランス良く花火を画面の中に配置できていることと、花火だけではなく見ている観客もうまく取り込んでいるので臨場感が感じられていいと思います。シャッター速度が比較的速いようですが、もうすこし遅くすると花火の光跡が長くなってより華やかな雰囲気にできると思いますが、いかがでしょうか。

観光圏特別会長賞(1名)

食欲の秋

食欲の秋
柳生 義治

ボッケ遊歩道で出会ったエゾリスですね。
冬支度で食べ物を探して森のなかを駆け回っていた頃でしょうか、木の実を囓っているようです。
エゾリスは意外とジッとしていてくれないものなので、いいチャンスに恵まれてうまく捉えることができました。
ちょうど黄葉していて背景が鮮やかに捉えられているのもいいですね。
もう一歩近づいて撮影できれば表情ももっと分かりやすくなりました。

佳 作(9名)

花咲く阿寒湖
花咲く阿寒湖
田村 芳枝

 

湖畔の出合い湖畔の出合い
浅野 晴也

 

焔
千家 盛雄

 

神秘の森神秘の森
鹿又 孝恵

青色あふれる青色あふれる
佐藤 力

 

森の小さな貴婦人
森の小さな貴婦人

有園 和馬

 

初冬のオンネトー
初冬のオンネトー

鈴木 徹

 

氷上フェスティバルの オープニングセレモニー
氷上フェスティバルの
オープニングセレモニー

河村 芙昭

光遊び
光遊び

千家 丈人

 
これまでのコンテストでは応募のなかった魅力あるシーンが多く見られました。二番煎じではない、それぞれの視点があって良かったと思います。技術的な問題はあまりないと感じていて、このような自分が感じたことを写真で表現してみようという視点を持って自分の作風を目指していくと面白い写真が撮れることと思いますので、阿寒国立公園の知られざる新しい景色を発掘してください。身近なところに宝は埋もれていると思います。

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